足尾に緑を呼び戻そう!

足尾というと、日本最初の公害問題である足尾銅山鉱毒事件=田中正造を思い浮かべる人も多いと思います。
足尾銅山は、明治時代以降、日本の40%を占める銅を算出し、明治時代の日本の産業の発展に大きく寄与しました。しかし、その反面、森林の大量の伐採や製錬所から排出される亜硫酸ガスにより森林が枯れてはげ山になってしまいました。また硫酸銅を含む有害な地下水が渡瀬川に流れ込み、川に生息する魚や農村に大打撃を与えてしまった事件が、足尾銅山鉱毒事件です。
「足尾に緑を取り戻そう」ということで、1996年に「足尾に緑を育てる会」が発足し、毎年、5月頃にボランティアを募って植林活動を始めています。



今回、植林した場所は、約600段の階段を登ったところなので、苗木を持って登っていくのは、心は弾んでいたものの、だんだん足取りが重くなってしまい、植林場所にたどり着いた時には、無言・・・汗まみれ・・・しかし、なんとか無事に苗木を植えることができました。あとは、無事苗木が根付いて成長してくれればと思っています。
作家の立松和平さんは、足尾の植林活動に尽力された方ですが、立松氏は、「役所が予算を使って植えた千本よりも千人が一本ずつ植えた苗木のほうが貴いと、私たちは知っています。なぜならば、私たちは、山に木を植えると同時に、私たちの心の中にそれと同じ数だけの木を植えているからです。心の木もずいぶん育って楽しいことこの上ありません」と言っていました。
 年に一度だけでも植林を・・・かなり労力を使いますが、それ以上に心は軽く爽やかになります!
 足尾には、「足尾銅山観光」という洞山の坑道を見学できるところもあります。
トロッコに乗って坑道へ行きます。採掘の歴史や銅銭の作り方など様々な資料があります。ご興味のある方は、ぜひ立ち寄りください。

日光旅行の時に、足尾まで・・・
東北新幹線で、宇都宮駅からタクシーを利用すると便利です。

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